Painter X英語版発売、体験版情報

2007年02月09日

WindowsVistaに正式対応した「Painter X」英語版の発売が決定しました。
Corelサイトでは体験版(30日間制限なしで使用可)がDL出来るようになっていますので、早速DL&インストールをしてみました。
英語版ですので、理解力が今ひとつですが、とりあえずの紹介と感想などを。

まずは新機能に関して自分で使ってみた感じなどを紹介していきます。

1.「RealBristle」ブラシの新設
ブラシの設定項目に「RealBristle」という項目が追加されました(「描点の種類」にも一部追加)
ブラシ内にも「RealBrisle Brushes」というブラシ自体が新設されていますが、このブラシを使わなくても一般のブラシでも設定を使用する事が出来ます。

使用出来るブラシの種類は「Dab Type(描点の種類)が以下のものになります。これ以外のものを選択した場合は、「RealBrisle」項目(←画面)がグレー表示されて選択出来ないようになっています。

ReauBristle設定画面   Camel Hair
  Flat
  Palette Knife
  BristleSplay
  Likid Ink Camel Hair
  Likid Ink Flat
  Likid Ink Palette Knife
  Likid Ink Bristle Splay
  Watercolor Camel Hair
  Watercolor Flat
  Watercolor Bristle Splay
  Blend Camel Hair
  Blend Flat

「Likid Ink」や「Watercolor」でも使えるのは、かなり良いかなと思うのですが…。
残念な事に、デジタル水彩では使用出来ませんが…(笑)
「RealBristle」にしたい場合は、「Enable RealBristle」にチェックを入れます。すると各種設定項目が設定出来るようになります。
設定値の詳しくは日本語版が発売されたら、また詳しく色々試してご報告したいと思います。
という事で、以下は設定値はデフォルト(チェックを入れただけ)のままでの描画結果になります。

さて、この設定をつけた時とつけない時の描画結果の違いを少し見ていく事にします。
直接「RealBrisle Brushes」を選択せずに、「Oils」の「Bristle Oils 20」で確認してみました。
Oils
「Bristle Oils 20」は「Dab Type」が「Bristle Splay」ですので、「Real Bristle」設定の選択が可能です。
まずは「Enable RealBristle」にチェックが入っていない通常の状態の「Bristle Oils 20」の結果です。
RealBrisleチェックなし状態
ちなみに、色が混ざっているのはこちらも新しくなった「Mixer」で「多色スポイト」機能を使っている為です。
図の左側はぐりぐり塗ったもので、右側は上から下へペンを動かしたものです。普通ですね…(笑)


では「Enable RealBristle」にチェックを入れます。
RealBrisleチェック後 色の選択はそのままです。
結果は←図のようになります
ぐりぐり塗った感じも違いますが、上から下に線を描いた感じがかなり違うと思います。
設定を全然いじっていないので、もっと色々変えたら雰囲気も変わると思うのですが…。

ペンの動きによる違いしかも、ペンを上から下へ動かした場合としたから上へ動かした場合では結果に差が出ます。
「Enable RealBristle」へのチェック以外は全く設定を変えずにこれだけの差が出ますので、使い道も色々あるのではないでしょうか。

またintuos3の3Dアートペンを使用した場合、更に結果に差が出ます。
描画時のブラシカーソルも3Dアートペン(下左)使用時と一般のグリップペン(下右)使用時には違っているようです。
3Dアートペン一般のペン
3Dアートペン(上左)では、ペンの上になる部分(?)がブラシカーソル上に●印で表示されます。
グリップペン使用時は、この●印は表示されません。

結果がどう違うかですが…。
「RealBristle Brushes」内の「Real Round」を使用して比較してみました。タブレットペンによる違い
多色スポイトで色が多色になるような部分を選択して、まずはグリップペンを使って描画します。
(←図、一番右のライン)
3Dアートペンに持ち替え、●印が上にある状態で同じように描画しました。
(←図、真ん中のライン)
若干、筆先の色の混ざり具合がグリップペン使用時より良いようですが、まぁそこはあまり気にせず、色だけを確認しましょう。
左が紫系、右が赤系でグリップペンと同じ並びです。
そこで、●印が下に来るように持ち替えて、描画してみます。
今度は色の並びが反転しました。
右が紫、左が赤になっています。
(↑図、一番左のライン、その上は●印を下向きにした状態のブラシカーソル)

私としては、「RealBrisle Brushes」自体はまぁどっちでも良いかなぁという感じですが、これまであまり使っていなかった「新水彩」系のブラシに「RealBristle」チェックを入れる事で使用頻度が増えるんじゃないかとちょっと期待しています。

どどどさんのサイトで「RealBristle」の設定の詳しい解説がありました!
体験版では英語が分からないので、設定出来ないよ…と言う方には朗報です。
こちらのページにありますので、是非ご参考に どどどさんのPainter X RealBristleのページ
同じく、体験版の情報ページも公開されています。 (2月10日追記)


2.「Composition Tools」新設

グリッド系のツールが2種類増えています。
縦横のグリッドが作れる「Layout Grid」と黄金比が作成出来る「Divine Propotion」です。
黄金比と言われても実際の作画の中でどういう風に使って良いか…というか、黄金比自体いい加減にしか知らないので、こちらの方はCorelの紹介ページにおまかせしましょう。(映像入りで紹介されてます)
黄金比って何?と言う方は、ウィキペディアフリー百科事典の中に解説がありましたので、お暇なら下のページからどうぞ。
ウィキペディアフリー百科事典(ちょっとページが重いようですけど)
この中に「Divine Propotion」グリッドと同じ図形が「黄金四角形」という名称ででてますね…オウム貝の形ですか…(笑)

またまた、どどどさんのサイトで「黄金比」に関するページが出来てました!
実際の作品の中で、どのように使ったらよいかもわかりやすく解説されていますので、是非。
どどどさんのPainter X 「黄金比」のページへ(2月12日追記)


Layout Grid設定画面で、まぁそちらは置いておいて、もう一方の「Layout Grid」です。
基本的には縦横のグリッド線を表示するものですが、これまでの全体に縦横何本というものではなく、自由に位置を動かしたり画像の一部だけグリッド分け出来たりしますので、使い道が非常に多そうな感じです。
「Layout Grid」を表示させると、グリッドの本数やサイズが調整出来ます。
サイズの設定はちょっと残念(?)な事に、画像全体に対しての%指定ですので、何ピクセル幅でといった細かい指定は出来ないようです。
ピクセル指定だったら良かったのに…とちょっと思ってみたり…(笑)
このグリッドは位置を自由にドラッグで動かす事が出来ます。
動かす為には、ToolBoxで「Layout Grid」を選択した状態にしておかなければいけません。

ToolBox同じグリッド系でも「Divine Propotion」を選んでいる状態では、動かないので注意して下さい。
等間隔の線を描く場合などにも便利そうです。
ちなみに角度を指定する(Rotateに値を入れる)事も出来ますので、斜めのグリッドというのも出来ます。


3.「Workspace Manager」の新設
Painterの作業領域を設定する為のツールが新設されました。
これまで、膨大なブラシやバリアントを並べ替えたいと思っても、これがなかなか大変でした。
また必要ないブラシを削除したりと言うのも色々と面倒でしたが、これらの苦労をなかった事にしてくれるツール(笑)です。
「Window」→「WorkSpace」→「Customize Workspace」を選択して、設定ウィンドウを表示させると、各種ブラシやテクスチャなどのライブラリの「表示、非表示切り替え」「並べ替え」が出来るようになっています。
いきなりやってみたいところでしょうが、HDDスペース(これまでユーザーフォルダがあった場所のHDDスペース、Winodowsでは通常Cドライブ)に余裕がある場合は、まず新しい「Workspace」を作成して置いた方がよいと思います。
Defaultスペースを改造しても良いのですが、やはりDefaultはそのまま残して置いた方が無難ではないかと思う為です。
そこで、「New Workspace」で新たなWorkspaceを作成して、以降このWorkspaceを使用してカスタマイズ作業をします。
New Workspace
このように複数のスペースを作っておくと、現在のWorkspaceのみをデフォルト状態に戻す事も出来ます。
デフォルト状態で起動する場合は、Shiftキーを押しながらペインターを起動する訳ですが、Painter Xではその際に下のような確認画面がでて、全てのWorkspaceか、現在のものだけかを選択出来るようになっています。
Shiftキー同時起動時の画面

さて、カスタマイズですが、こちらは簡単です。
customize
それぞれ左側の一覧から変更したいブラシなりバリアントなりを選択すると、右側にその内容が表示されます。
ここで名前の横にある「目」のアイコンを閉じると「非表示」になります。当然開くと「表示」です。
また、選択した状態でドラッグすると、並べ替える(上下移動)させる事が出来ます。
ドラッグ出来るのが、現在見えている一覧内だけ(自動的に画面がスクロールはしない)なのが少々不便ですが…。
必要なブラシだけという感じですっきり表示させておけます。
下描き用、塗り用といった感じでWorkspaceを切り替えて使っても良いですよね。
もちろん、増やせばそれだけHDD容量が入りますから、ご注意を。
作成されたWorkSpaceはPainterXのユーザーフォルダ内に新しく作成した時につけた名前のフォルダが出来ています。
ユーザーフォルダの場所はIXの時と同じです。
Winodows(全てのファイルとフォルダを表示させる必要があります)
 C(Windowsインストールフォルダ):\Documents and Settings\ログイン名\Application data\Corel\Painter X
Mac
 Macintosh ハードドライブ : ユーザ : __お使いのユーザ名__ : ライブラリ : Application Support : Corel : Painter IX :


実はWorkspaceの内容はWorkspace名のフォルダ内にある「Workspace.xml」に全て記載されているようです。
XMLファイルの中身を修正する事でも管理出来ますが、入力を間違ったり、必要な箇所を消したりするといけないので、もし試される場合はバックアップをとって慎重に作業して下さい。


とりあえず体験版では、ざっと楽しんでみただけですので、正式な設定や手順、問題点などは、また日本語版が発売されてから、改めて書きたいと思います。


4.「Enhanced Photo-Painting System」
「Underpainting」に「Color Scheme」が、「Auto-Painting」に「Smart Storoke Painting」と「Smart Settings」のチェックが追加されました。
Color Schemeの選択画面「Color Scheme」は水彩やスケッチブックなどと言った雰囲気別のカラー変更が出来ます。
実行結果が面白いので、是非一度試してみて下さい。
「Auto-Painting」に追加されたふたつのチェック機能は、より詳細に自動クローンが作成出来るようになっています。
両方チェックすると、何もしなくても「再生」するだけで、かなり雰囲気のある画像が出来るようです。
Smart Storoke PaintingSmart Settings
両方にチェックを入れた場合は、最初太めのブラシで、段々と細かいブラシで…と自動的に描画を変えていってくれます。
(元写真は「Painter Essentials 3」に付属の写真より(一部)) 


5.Universal Mixer palette」
「Mixer」も少し進化しました。
「Painter IX」で、「多色スポイト」機能がついたのですが、「アーティストオイル」ブラシでしか、使用出来ませんでした。
「Painter X」からは、ブリスル系のブラシ等のブラシで使用する事が出来るようになりました。
多色スポイトが使える「Dab Type」は以下のものです。
Camel Hair
Flat
BristleSplay
Watercolor Camel Hair
Watercolor Flat
Watercolor Bristle Splay
Blend Camel Hair
Blend Flat
Artists' Oils


「RealBristle」が使えるものが多いですが、Palette knife系はダメなようです(それとLiquid Inkもダメでした)
そういえば、今まで全然気がつかなかったのですが、ミキサーの上部に置かれている絵の具の色って変えられたんですね!(笑)


6.「Dodge and Burn Tools」
IX.5では消しゴムブラシがツールになりましたが、Xでは「Photo」ブラシ内の「Dodge」と「Burn」(IXから考えるに、「覆い焼き」と「焼込み」がツール内に追加されました。
特にブラシと違いはないようですが…普段からあまり使わないので不明…(笑)


その他、フォトショップファイルやWacomタブレットとの互換性などが向上した、カラーマッチング機能が強化された…などあるようですが、この辺りは、使いつつ確認していかないとよく分からないので…もうしばらくしてから、気になる事があれば、報告します。

かぶら屋さんがCorelのPainter X新機能の速報ページを解説を加えて紹介して下さっています。
それによれば、英語版のパッケージ版発売(ペインタ缶含む)は現在予約受付中で、2月下旬発売予定、日本語版は2007年春期内に発売予定との事です。
かぶら屋さんの Painter X(英語版)速報ページへ(2月10日追記)


※番外編(Corel紹介ページには多分書かれてないけど、お得な機能)

そして、CorelのPainterページには新機能として書かれてないようなのですが、保存時に自動的にバックアップファイルを作ってくれるようになっています。
ファイルを「保存」すると(Rifファイルのみ?)、自動的に末尾に「_bak」という名称のついたバックアップファイルが作成されます。このバックアップファイルは、前回保存時の状態が保存されるようですので、一度だけなら元に戻す事が出来るみたいです。
次に上書き保存すると、バックアップファイルも自動的に更新されます(常に一段階前の保存状態が残る)。


さて、随分と長くなってしまいました。
新機能の説明だけで、思った以上に行数をとってしまったので、実際の使用感だの、バグ(問題点)だのと言った報告はまた改めまして…。
今日は良い点の説明が多かったんですが、次回はえぇ~!?なんて…事になるかも…(笑)

2007年02月09日 22:44 | TrackBack (0)