Painter X英語版発売、体験版情報 その2
「Painter X」英語版体験版情報第2弾です。
先日の雑記では、新機能の紹介などをおこないましたので、今日は実際の使用感や、問題点などを…。
と思ったのですが、その前に新機能をもう一点…(笑)
前回の雑記後に拝見させていただいた、かぶら屋さんの「Painter X(英語版)速報」内で、『「Match Palette」が意外に使える』と書かれてありました。
Corelの紹介ページにも、もちろんこの機能の記述があったのですが、ツールの何処にあるやら(探せ?)何に使うやら、???状態で無視しておりました。
「使える」と聞いたからには、試してみなくては…。
という事で、みつけました。
色調関連ですので、当然の事ながら、ツールバーの「Effects(効果)」→「Tonal Control(色調処理)」→「Match Pallet」の順で開きます。
とその前に、「Match Pallet」って何…と言う事ですが…。
2枚の画像の間で色と明度をあわせるというもののようです。厳密に言うと、ある画像に別の画像の色と明度を合わせる…という事のようですが(変更されるのは変更先の1枚のみ)…。
このような機能ですので、当然まずは画像が2枚必要になります。
一枚は効果を実行する画像(A)、もう一枚は参照元となる画像(B)です。
今回選択したのは下の二枚の画像です。
画像A(下左…先日、日記で使ったPainter X娘のイラスト、ここでは一部)
画像B(下右…Painter Essentials3の付属写真より一部)
両者の画像はサイズが違っても問題ないようです。
2枚の画像をそれぞれ開いたら、Aの画像をアクティブ状態にして、「Match Palette」を開きます。

「Source」に画像Bのファイル名を選択します。

この時点では、「Color」「Brightness」共に0%ですので、Aの画像の色がそのままプレビューに表示されています。
ColorとBrightnessの値をそれぞれ最高まであげてみます。
画像Bの色と明度に合わせてプレビュー画面が変化します。

それぞれの「Variance」で変化の度合いみたいなものを調整するようです(なんだかよく分かりませんが、スライダを動かすとプレビューが変化するので、適当に設定します…(笑))
一番下の「Amount」は全体の効果の設定量です。
面白そうだったので、極端な値にしてみたら、こんな結果に…(笑)
これはちょっとやりすぎでしょうが…。
例えば、夕日等の写真を参照元に指定して、画像の雰囲気を変える事も出来ます。
参照元に↓の写真(Painter Essentials3付属の一部)を使って、最初のイラストを変えてみました。

人物部分のみを別レイヤー(背景を透明)にして、そのレイヤーに効果を実行してみました。

このレイヤーを参照元の写真の上に単純にレイヤーとして置いてみたのが下の画像です。

これだけでも、結構背景となじんでいると思いませんでしょうか…。
写真背景との合成で色合いが全然違う写真と合成したい時など、この機能でまずは色あわせをして合成するというのも楽でよいかもしれません。
他にも、使い道は多そうです。
PhotoShopのプラグインなどで、色を置換するような効果のものもありますが、別の画像を参照して…というところが楽しいのかもしれません。
という訳で、新機能はここまで…で、次は実際の使用感など…。
全体的な処理速度や使用感は「Painter IX」とあまり変わらないので、IXからの移行に際しては分かりにくい点などはあまりないと思います。
それぞれのファイル等は名称がかなり変わっているので、日本語版発売後にでもまた纏めて整理しておきたいと思います。
どどどさんによれば、新規作成の時にデフォルト状態で表示される810×500ピクセルという数字は新設の「黄金比」グリッドに対応したものだとか…。
こんなところにも、新機能へのこだわりが!?
がしかし、ここで大きな問題点が2つ…。
どちらも使用している人間には大きな問題です…(使ってない場合は、全く気になりませんが…(笑))
1.画像を最大化して作業する場合の問題
作業中、画像を「最大化」(Painter Windowの最大化ではなく、画像ファイルの最大化 )して作業しておられる方もいらっしゃると思います(かくいう私もその一人です)
「最大化」状態にしていると、画面左下に当然ですが「画像の倍率」等の表示(下図のような感じで)がでています。
![]()
この「最大化」状態で作業中に、2枚目の画像を作った(新規作成、開く、画像のドラッグ&ドロップ、クローン作成等々とにかく画像が2枚になる状態)場合、この画像の倍率等の表示部分が消えてしまいます。
最初、この症状を目にした時にはどうなっているんだと焦りましたが色々確認した結果、理由は簡単で二枚目を開くと同時に勝手に「Screen Mode Toggle(スクリーンモード切替)」(ツールバーの「Window」内)にチェックが入ってしまう為だと言う事が分かりました。

このチェックを外してやると画像の最大化が解除され、現在アクティブの画像(通常は後で開いた2枚目の画像)は「倍率表示」等が復活します。
このまま最大化すると元通りになります。(下の画像はチェックを外しただけの状態)

が、問題はもう一枚の画像です。これだけでは倍率表示が復活しないのです。
上の図を見てもらうと分かるように上側になっている画像の下部には倍率表示の部分が復活していますが、下側になっている(アクティブでない)画像の方には倍率表示がでていません。
こちらの表示を復活させるにはもう一度「Screen Mode Toggle(スクリーンモード切替)」にチェックを入れ直した後で外すという作業が必要になります。
多分、このチェック機能のバグだと思うのでCorelの修正を待つとして、当面は最大化で通常作業する場合も2枚目の画像を開く時には「最大化」を解除して作業した方が楽かと思います。
間違って倍率表示が消えた場合は、上記の作業で復活させます。
2.水彩ブラシの描画後処理が異常に長くなった
IXで「ぼかし処理待ちチェック」がついた「水彩」ですが、描画後に水滴アイコンがアニメーションして処理中のお知らせ(?)をしてくれます。
IXの処理はものすごく速かったので、このアニメーションにゆっくりお目にかかる機会も少なかったのですが…。
X体験版では、この処理が異常に長いのです…。
同じブラシ(「含水グレーズ丸筆30」で比較)で同じサイズ(170×600ピクセル)を塗りつぶしてみたところ、IXでは1~2秒(ほぼ瞬間)といった時間だったものが、Xでは10秒近くもかかってしまいました。
だいたいどのブラシでも似たようなもので、体感的に…遅い!という感じを受けました。
水彩大好き…新水彩も結構使うという私には、これは困った…という問題でした。
もしかして描画処理が細かく綺麗になったので、時間がかかるようになったのかと淡い期待を抱きつつ(それならちょっと許せるわ)、色々IXとXの間で描画結果を比べてみたのですがほぼ変わりませんでした。
努力の跡と、Charakoの下手な字が見たいという物好きな方がいらっしゃいましたら、下のテスト結果をクリックしてみて下さい…(笑)
テストその1 水彩設定「Wetness(水分量)」の設定値による差があるか
テストその2 色相の異なるブラシで隣り合った部分を塗った場合の差があるか
テストその3 重ね塗りをした時の結果に差があるか
う~~ん、だめじゃん…Painter X…(^^;)
とがっくりきていたのですが、ここにきて多少なりとも処理が速くなるらしい(?)方法を発見しました。
私同様「水彩大好き」の零さんからの貴重なご意見などを参考にみつけたものです。
一応現段階で、Windows XP,2000、Macとも多少体感的に違いはあるものの、速くはなるようです。
(お知り合いの方々に実験をお願いしました。ありがとうございました。)
Win2000では効果が今ひとつでしたが…。
で、その方法ですが…。
描画後の処理中(水滴アニメーション中)にブラシカーソルをPainterのパレット群(レイヤーパレットやカラーセット、ツールボックスなどどれでも可)の上に持っていくというものです。(この状態ではWin2000では水滴アニメーションの動きが不規則になるが特に速さに変化なし、他のOSではアニメーションスピードが上がって、処理時間が短縮される)
上記の方法だけでは効果が今ひとつですので、もう一工夫(笑)
パレット群(レイヤーパレット辺りが無難か)の上でタブレットのペンを少し浮かせた状態(タブレット面に設置していると変な動作をしてはいけないので)で上下にペンを振ります。(ブラシカーソルがモニタ上で上下に動くように)
こうすると処理が一段と速くなって、割とあっさりとアニメーションが終わります。
この状態でほぼIXでの作業スピードに近い速さになるような感じです(それでも多少遅いか…)。
一体何で???と、ある意味不気味な気もしますが、処理の遅さがバグ(修正対象)であれ仕様であれ、当面「水彩」を使うという場合には、ちょっとした助けにはなるかもしれません。
いつもいつもペンを振るというのも間抜けているような気もしますが、処理が遅くてイライラするという時には使ってみると良いかなと思っています。
とはいえ動作状況については沢山レイヤーを置いた場合にはどうか、それによって何か別の問題が起きないかなど、もう少し検証する必要がありますので、日本語版発売頃までにはそれらをもう少し確認出来ると良いなと思っています。
※お願い
上記の水彩ブラシでの処理結果に関して、色々なOSでの結果を教えていただけませんでしょうか?
(特に、まだ結果が不明な「Vista」での結果など)
もし、「試してみた」という方がいらっしゃいましたら、こちらのコメントか、「CharakoHouse」内フォームメールでも構いませんので、教えていただけると嬉しいです(お使いのOSと結果をお願いします)。
実は最初に処理が重いと思った時に、それなら2色(多色)使いでのぼかしが出来るんじゃないかと思ったんです。
処理中に次の塗りを始めると、アニメーションが止まり描画終了後にまたぼかし処理を始めるので、ぼかし処理中に色を選びなおし描画を始めると、より色が混ざった感じに出来るんじゃないかと思ったりする訳です。
IXでは処理中の時間が短くてあまり上手くいかなかったのですが、逆に長くなったXなら…と…。
がしかし…この野望(?)はもろくも崩れ去り…だって「カラーセット」から色を選択するにも、ミキサーを使って色を選択するにも、パレット上にカーソルを置かない事には始まらないので…当然その時点で処理はスピードアップし…アウト…。
で、考えました…(笑)
それならパレット上に色を取りにいかなくても良いようにすれば良いんだ…と…。
画像上にダミーの色を置いておき、それをスポイト(ショートカットキーの「Alt」で)取得すれば良いんじゃないの…という訳です。
で、この方法は上手くいきました。
Altキーで色を取得してもアニメーションは止まりませんし速くもなりません。
色取得後、新色で描画を始めると、アニメーションは止まり描画後に再度処理を始めます。
で、この方法を使って処理中に色を重ねた場合と、処理アニメーション終了後に次の描画を始めた場合を比較してみました。
どれも、自作の水彩ブラシでかなりぼけるように(Pickup等も大きめに)してあるブラシです。
描画の手順は左から…
水色で描画後に内側に黄色を重ねて塗る
赤で四角を描画後に黄色で枠を重ねた。
赤でぐりぐり塗った部分に重ねるように黄色でぐりぐり塗り…(笑)
どの描画も上側が処理中に次の色を重ねたもの、下側が処理後に次の色を重ねたものです。
少し雰囲気が違うようです…。
ちなみに、上の色見本がスポイト用にベタブラシで塗って用意しておいたものです…(笑)
水彩を使うという方自体が少ないと思うので、あまり役に立ちそうもない情報ではありますが…。
その他、旧バージョンでの問題点に関して
IXで確認出来た問題点(デジタル水彩使用時のデフォルトレイヤーでのスポイト機能、同じくデジタル水彩での取り込み使用時の白ノイズ、水彩ブラシと消しゴムツールでの不具合等々等々……)は、あまり(ほとんど)解決されていませんでした…。
沢山報告したのになぁ…と思うと、少々残念です。
美味しい新機能も良いのですが、前バージョンでの問題点に関してもきちんと対応したバージョンを出して欲しいなぁと思う今日この頃…。
日本語版発売までに少しでも修正されると良いのですが(発売までにSP1のパッチが出るとか…それはないか…(笑))
これらの問題点に関しては、日本語版発売後に残っているものなどを纏めて報告したいと思います(日本語固有の問題もありますし)
とりあえず、体験版を試してみました…というだけの報告ですので、これから大きなサイズの画像を描いたりするとまた色々出てくるかもしれませんが楽しんでみたいと思っています。
そして、ここを読んで下さった方で「Painter X」に興味を持たれた方は是非体験版をDLしてみて下さい!
2007年02月13日 16:04 | TrackBack (0)